蹄のケア:バンデージを巻く

こんにちは、みなさん!

2016年の最初のブログです。

今年も明けて一ヶ月経ちましたね、みなさんどうお過ごしですか?

 

ここでは、今ジャクソンとしていることをみなさんに共有したいと思います。

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2015年の年末、ジャクソンが爪を踏み、その爪が右前足の蹄に刺さりました。蹄叉のすぐ横に刺さったみたいです。

冬休みも始まり、家族と友達に会いに日本に帰ってきたすぐ後に友達からこういう報告がありました。

動画を送ってもらい、あまりにもひどくびっこを引き歩いていたので、ずごく心配し、友達に頼み、獣医さんに診てもらいました。獣医さんに蹄を診てもらうと、蹄の中に膿瘍ができていることが分かり、それがびっこの原因だということになりました。

獣医さんは、蹄に穴を開け、膿瘍をできるだけ取ってくれました。

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テキサスに帰ってきて、ジャクソンに会いに行くと、まだびっこを引いて歩いてました。思った以上に治りが遅いので、もう一回獣医さんに診てもらいました。もう一つ膿瘍ができているかもしれないとのこと。獣医さんは、2日に一回エプソム塩を蹄の中に入れて、バンデージをしっかりして、蹄の中が常に乾燥しててきれいな状態を保つようにしましょう、とアドバイスをくれました。

これは、自由な環境でトレーニングができる機会っ!

以前、ジャクソンと前足の足上げトレーニングをしていました。私が蹄をきれいにしたり、裏彫りしている間いいバランスを保ちながら一本の足を上げて維持する継続時間、そして足上げのキューのトレーニングをジャクソンとしていました。

今は、肘を人差し指と中指で二回軽くタップするという触覚のキューが足上げのキューとしてあります。

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今まで、蹄をきれいにしたり、裏彫りをするときは、自由な環境でしていました。

ここでの自由な環境ていうのは、他の馬たちが参加してこないように、ドアを閉めて室内の空間の中で、無口やリードロープをジャクソンにつけないでトレーニングをする環境のことです。ジャクソンは、自由に動くことができます。この環境下では、バランスを崩したときや、私がしていることが不愉快で、気持ち悪かったりしたときには、なるべく自由に動けます。

もしこの自由な環境で蹄のケアをすると、ジャクソンはどういう反応をするか?

蹄のケアの間、足を上げたままで、いろんな刺激があります。そういう環境・刺激下で、ジャクソンの今のスキル、そしてリラックスを保つことができるか、見当もつきませんでした。

でも、今のジャクソンを知るためにも、ゆっくりやってみようと思いました。

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これが蹄のケアの流れの動画です。

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ジャクソンのすべての反応・行動に驚きました。

蹄のケアは全て30分ほどかかりました。その間、ジャクソンは、私のキューに反応し+前足を上げ+私がバンデージで包んでいる間いいバランスで足上げを維持できてました。

一回だけ、ジャクソンは少しバランスを崩しました。でも、食べ物をある位置で出すことによって、3本の足を特定の位置に持っていけ、ジャクソンのバランスを立て直すことができ、引き続きケアができました。

ここで、今までしてきたことは今こういう形で役に立ち、有意義なことなんだなぁ、としみじみ実感しています。過去のトレーニングは、今やっていることが成功するようにへ導いてくれます。

過去のトレーニング=強化の歴史で、嫌悪な経験となりうることを、ストレスを少なくさせ、嫌悪レベルも低くできます。もちろん、やっているその時、私たちが動物たちにしていることを客観的に観察し、動物たちが何をどんなふうに反応しているかも観察する必要があります。彼らの反応をものに、私たちは環境、クライテリア(基準)そして私たちの行動を工夫していきます。いつでも、どこでも、なににたいしても。

 

このジャクソンの蹄の怪我で、私はハズバンダリーのトレーニング・行動にとても興味を持ちました。なぜなら、こういうトレーニングを日常的にしていると、未来に起こりうる怪我のケアや医療過程でのストレス・困惑を軽減することができる。もっといいことには、そういう過程を、強化を得れチャンスに変えることができる。

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注:ハズバンダリートレーニングとは、動物たちの体のメンテナンスやケア、人が動物たちにする日々のことに対し、動物たちが積極的にその過程に参加し協力してくれる行動のトレーニングを指します。

ハズバンダリーが起こる環境の例では、医療過程(注射、虫下し、バンデージを巻く、など)、体のメンテナンス(爪切り、裏彫り、グルーミング、トリミング、歯磨き)、AからBへの場所移動、ゲート周辺、ステーショニング、クレート、トレーラーなど、あげるともっとあります。

これらは、日々起こることで、これらをスムーズにできるように、日々動物たちとそのときに必要な行動を正の強化を使いトレーニングし、そういう場合でも動物たちが積極的に参加し協力してくれることはとても大事なことだと思います。動物たちと喧嘩せず、そして、私たちの安全面にもハズバンダリートレーニングや行動は大切になってきます。

ハズバンダリートレーニングは動物たちが人と暮らすことにあたってとても大事なトレーニングであり、動物たちと暮らす私たちができることです。

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ハズバンダリートレーニングは、ジャクソンの生活の質の向上につながります。

ジャクソンの生活の質の向上につながるならば、私はハズバンダリートレーニングをもっと深く知り、学び、トレーニングしたいと思います!

 

馬と人の。

よりよい生活へ。

私の軸になっている目標です。

 

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あなたはどんなハズバンダリー行動をトレーニングしますか?

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最後に、

ジャクソンのぶひぶひ動画。

これは休憩中です。

私はトリーツを車にとり行き、ジャクソンにはバケツにトリーツをあげました。それを食べ終わったみたいですね。ぶひぶひ言い始めました。

ジャクソンのぶひぶひと鳴く行動を実際に測ったことはないが、この行動が徐々に増えてきていると感じるこの頃。

低くて、太い声、いいですね〜。

強化します!

 

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ここまで動画に文章、見て読んでくださりありがとうございます。

 

引き続き、望ましい行動に目をやり、そのまま強化しましょう〜!

 

 

 

無口を好きになろうトレーニング

こんにちは!

最初のブログになります。楽しんでいってください!

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去年時間をかけてしたトレーニングは、無口のトレーニングです。

ある馬たちにとって、無口は苦痛を感じる、嫌悪刺激でしかないときがあります。
馬たちにとって、嫌いなものです。

*無口(無口頭絡)とは
馬の顔につける装置で、一般的に、それにリードをつけて誘導や繋留をすることができます。

無口への嫌悪や恐怖には、さまざまな原因があると思います。たとえば、無口をつけられるという経験、無口をつけられるときの音や動き、鼻や頭上で感じる無口の肌触り、など。

ジャクソンは、無口が嫌悪刺激だと反応する馬でした。私が無口を手に持ちジャクソンに近づくとすぐ逃げて行きました。

無口のトレーニングは人と暮らす馬たちにとって必要なことです。なので、私は正の強化Positive Reinforcementを使った学習を提供したいと思ってました。

無口をつけることは恐怖でも嫌悪でもないよ、無口をつける行動は望ましい環境へ変えられる機能があるんだよ、無口をつけることはジャクソンが好きなことを出現させられるんだよ、と教えていきます。

系統的に嫌悪刺激とトリーツを対提示し無口への恐怖をなくしていき、正の強化を使った建設的アプローチで無口関わる行動を強化することによって、行動の形そして機能を変えていきます。言い換えると、ジャクソンにとって無口は好きな刺激の中の一つだということを学習できるようにします。

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もっと詳しく掘り下げていく前に、トレーニングの動画を見ていただきましょう。

この動画は、すべてのトレーニングステップの動画を集め、トレーニングした順序に動画とその説明が入ったものになります。

シンプルではありますが、クリッカートレーニングとはなにか、正の強化とはなにか、トレーニングで使ったものは?などの説明をトレーニング動画が始まる前に入れております。

目で文を読む前に、実際にどういうことをしたのか目で見ていただいてから続きを読んでもらうと、より理解できると思います。

以下は、動画の説明に書かなかった各ステップのメモです。

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トレーニングステップ

(注:以下に出てくる”馬”はジャクソンを指します。)

トレーニングを始めた時に馬ができることからトレーニングを始めました。

なので、第一のステップは、無口を地面に起き、馬に近づいてもらうことから始めました。馬が無口へより近づく行動を強化しました。小さい行動でもいい、少しでも近づくと強化しました。

面白いことに、無口を地面に置いた状況と、私が無口を手に持った状況とでは全く違う行動を見せてくれました。無口を地面に置いたら、馬は無口に簡単に近づくことができました。

馬がスムーズにためらいなく地面にある無口に近づくことができると、無口へ頭を下げる行動を強化しました。

ここの第一ステップで、馬が無口と関わる行動(無口まで歩き頭を下げる)に機能をつけることができました。その機能というのは、馬が無口と関わる行動をとると、報酬が出るということです。

馬が無口まで歩き頭を下げる→報酬(クリック・トリーツ)

第二のステップは、私が無口へ手を伸ばし、無口を掴み、馬の鼻・首の下まで持ってくる間、馬が逃げることなくその場に立っていることを強化しました。

この時点で、私は馬が無口と関わる行動(無口まで歩き頭を下げる)を私が無口へ手を伸ばすことへの馬からの合図として使いました。

言い換えると、馬と関わると、私は無口へ手を伸ばし、馬の鼻・首下まで持ってくる。

私が無口を地面に置く→馬が無口と関わる→私は無口へ手を伸ばす

馬が無口を関わらないと、何もしなく、馬が自ら関わるまで待ちます。

私が無口を地面に置く→馬が無口と関わらない→私は何もせずに待つ→馬が無口と関わる→私は無口へ手を伸ばす

馬はほとんど無口と関わってくれました。

第一と第二のステップはこれからのトレーニングにとても大事な働きがありました。これらのトレーニング期間で、馬が以前嫌悪刺激だった無口とある形で自ら関わることを学習したからです。馬が自らに無口に関わることで馬が望む環境変化(クリック・トリート)につながる。馬自身の行動で好きな環境変化のコントロールができる。これは嫌悪刺激からそうでない刺激へと学習するのにとても大切なステップだと思います。

第三のステップは、馬の鼻下で無口を開き、馬が無口に鼻を入れる行動を強化しました。

馬が開いた無口の方に顔を持っていくことから強化を始め、徐々に馬は鼻先を無口に近づけました。鼻先が無口に入り、最終的には鼻全体を無口に入れることができました。

最初の頃は、鼻を一秒しか入れれなかったのでそれから強化し、徐々に無口に鼻を入れている時間を長くしていきました。

このステップには時間をかけました。嫌悪刺激だった無口へ、直接鼻を入れる行動だからです。

ここまでくると、第二ステップで使っていた馬からの合図(無口へ歩き頭を下げるという行動)で私が無口へ手を伸ばすことの必要はなくなりました。私が手に無口を持っていると、馬はこっちへ来て、トレーニングしよ♪とトレーニングモードだったので、このステップでは、私が無口を手に持ち馬がこっちに来る行動、もしくは、逃げずにトレーニングに参加し続けている状態を合図にトレーニングを始めたり、続けたりしてました。

私が無口を手に持つ→馬がこっちに来る→無口を馬の鼻下に持ってくる

馬がトレーニングに参加し続ける→トレーニングを続ける

第四のステップは、頭上を通り留め金までくる革ひもに敏感に反応しないようにトレーニングしました。

まず、馬の鼻下で無口を開き、馬が鼻を入れると、徐々に革ひもを近づけていきます。一回で近づけるということではなく、徐々に何回かに分けてより肌へ動かしていきます。

このステップでは、前のステップで強化した行動(無口に鼻を入れる)を合図に革ひもを近づけ、頭上へ持っていきました。この無口に鼻を入れる行動は、”無口をつける準備ができたよ”という合図になるように以下の順番をこれからも守ります。

馬が鼻を無口に入れる→革ひもを肌に近づけ頭上まで持ってくる

第五のステップは、無口の留め金の音や動きに敏感に反応しないように、これらの刺激とトリーツを組み合わせて対提示しました。

無口の留め金の音を出すとき、馬が逃げないぐらい離れたところから始めました。留め金の音や動きとトリーツを対提示することで、徐々に音と動きは恐怖や嫌悪ではなく、そこまで悪くない刺激だなと学習をします。ここで重要なのは、一変に通常出るであろうや音動きを馬の耳の近くで提示するのではなく、馬が落ち着いている状態を保ち、常に観察しながら、刺激の程度を調整していきます。馬から離れ、小さい音と小さい動きから始め、徐々に馬との距離を縮め、刺激を少しずつ大きくし、最終的には、通常無口をつけるときに出るぐらいの音と動きを馬の耳の近く鳴らし、鳴らした後には、トリーツをあげてました。

第六のステップは、革ひもを留め金まで持ってくることをトレーニングしました。

無口をつけるとき、留め金を留め終えるまで、馬に少し待ってもらわないといけません。なので、このステップでは、革ひもを留め金まで持ってきることが大丈夫になった後は、革ひもが留め金まで来た状態(無口に馬の顔がすっぽり入っている状態)を維持できるように、徐々に維持の時間を長くし、強化しました。

第七のステップは、留め金を留めました。

前のステップで、留め金の音と動きそして、無口に馬の顔が入っている状態を維持することを強化してきたので、このステップはとてもスムーズに進みました。

無口のトレーニングは、ここでゴールです。万歳!ジャクソン、よくできました!!!

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メンテナンス

無口=好きな刺激を維持するために、馬が無口をつけた後、馬にとって望ましい環境変化・結果がくるようにしています。

言い換えると、無口をつけると、馬にとって好きなこと・望ましいことが始まります。

たとえば、

無口をつける→トレーニングが始まる

無口をつける→おいしい草のある放牧地にでの放牧(毎日アクセスできないおいしい草が生えている放牧地)

これは今でも続けています。

トレーニングが終わったからといって、強化を止めてしまうと、行動はトレーニング後と同じ強度・回数で出現することもなくなります。行動を維持するには、維持できるぐらいの強化は必要になってきます。

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これら全てのトレーニングステップはジャクソン用に考え実践したものです。

馬によって無口への最初の反応は違います。学習の仕方も違います。

全てのトレーニングはあなたがトレーニングしている馬・動物を中心に考え、プランを立て、彼らの反応を見ながら築いていくものです。

ここでは、ジャクソン用に作りそして、成功した無口のトレーニングプランを書きました。

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トレーニングしているとき常に自分に言い聞かせていたことがあります。それは、嫌悪刺激であった無口から馬がいつでも逃げられるようにトレーニングや環境を整えること。以前は嫌悪刺激であったため、馬が無口をつけられることがまだ嫌なのか、まだためらいがあるのか、本当のところは分からないので、常にトレーニングや無口から逃げられるようにすることは大事だと思います。

馬がトレーニングから逃げるということは、馬からトレーナーへの貴重な情報です。そういうときは、馬がトレー二ングに自ら再び参加できるステップまで下げて、トレーニングを再開します。

常に、トレーニングに参加するか、しないかの選択は馬に託していました。

馬のボディーランゲージを私ができるかぎり観察しながらトレーニングしました。もし馬がトレーニングしているステップや無口に困惑していると、困惑しないステップまで戻り、やり直しました。

トレーニングの主人公は動物です。トレーナーは動物が快適に楽しく安全に学習できる環境とトレーニングのステップを整えて提供してあげることが大事だと思います。

幸運にも、馬は逃げることなく、すべてのトレーニングセッションに参加してくれました。

トレーニングの目的は学習の過程を楽しむこと。早く目的行動・結果を出すことではないです。

トレーニングは、馬とともにトレーニングを共有し、私が望む方へ馬が新しいことを学び、進歩していくこと、この過程を楽しむことに意義があります。

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数ヶ月に及ぶ無口のトレーニングでたくさん学びました。トレーニングのスキルを試され、そしてトレーニング、観察、メカニカルスキルを上達させてもらえる機会がたくさんありました。ジャクソンは常に参加してくれて、”私は困惑している” 、”むずかしい”と的確に情報をくれて、スキルの上達に貢献してくれた第一の先生です。とても感謝しています。

恩師やトレーナーの友達には、嫌悪や恐怖と反応する物を含むトレーニングの始め方、ジャクソンがその時できることと今までの無口との関わりの歴史を考慮して立てるトレーニングプランの作り方、spそて私が望む行動を引き出してくれる環境のアレンジの仕方、クリックのタイミングなどを適作にアドバイスをくださり、教わりました。ありがとうございました。

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ドッグトレーナーである友人が”無口を好きになろうトレーニング”の動画を彼女のブログで紹介してくれました。彼女が書いてくれた動画の説明に、私が伝えたい核心が明確に綴られています。こんなふうに動画を紹介をしてくれて、とても嬉しいです。最高の強化子でした。

是非読んでみてください。

無口(ハルター/ホルター)を馬にとって好ましいものに変える(動画紹介)

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ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございます。

最後に、

嫌悪刺激を好きな刺激に変える正の強化のトレーニングで、

強化の歴史を再建し、

馬が好きなこと、できることを増やしましょう♪